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会長挨拶

第47回リザーバー&ポート研究会を2023年11月17日 (金)~11月18日 (土)にかけて、国立がん研究センター中央病院・研究棟にて開催させて頂く事になり、大変光栄に存じます。

本研究会は動注化学療法、全身薬物療法や在宅療養に用いる中心静脈ポートなどについての研鑽を積むことを目的とした研究会です。近年は全身薬物療法の発展に伴い、従来の経動脈的カテーテル治療の件数は減少傾向です。しかし、標準治療不応・不耐症例に対しては、動注化学療法は重要な治療選択肢となり得ます。また、最近では全身薬物療法との併用療法も開発されてきています。一方で中心静脈ポートは外来化学療法や在宅医療の普及に伴い、以前よりも多くの施設で施行されるようになり、医療従事者が中心静脈ポートに関わる機会も増えてきています。こういった背景から、本研究会は2019年よりリザーバー研究会からリザーバー&ポート研究会に名称が変更になりました。時代の変化と共に、気持ちを新たに、リザーバー及びポートに関連する手技・治療をさらに発展させ、医療に貢献できるように再出発しております。

第47回リザーバー&ポート研究会のテーマは “Clinical Practice & Trial”です。本研究会の特徴として、動注化学療法や中心静脈ポートに関する治療成績や実地臨床における治療の工夫などの発表が数多くあり、活発に議論されます。また最近の研究会では、多施設共同臨床試験を行っていく気運が高まっております。このように「実地臨床の経験を大切にしつつ、さらに臨床試験を行い本研究会よりエビデンスを発信していく」ことが重要と考え、今回のテーマといたしました。

医療は、診療に従事する医師、看護師、放射線技師、医療機器メーカー、製薬企業など、全ての医療従事者の方々の協力があってこそ、最良の結果がもたらされます。本研究会は参加者皆様の今後の日常診療に非常に役立つ内容となっておりますので、医師だけでなく多くの医療従事者の方々の参加をお待ちしております。

第47回リザーバー&ポート研究会
当番世話人

佐藤 洋造

愛知県がんセンター放射線診断・IVR部

(前:がん研有明病院 超音波診断・IVR部)